海外在住の日本語通訳のあれやこれや

海外在住の日本語通訳と日系企業のマッチングサイト「ワンズワードコネクト」に登録している方のインタビュー記事です。

上海在住の日本語通訳の楊さんに会って来ました

上海には仕事で10年前に行ったことがあった。その時はただアポイントをこなして、会食をして夜は近くのバーに行って飲んだ程度だったので、それほど強い印象を受けることはなかった。

しかし、今回は上海の街を色々と見て回って、随分と違う印象を受けた。

 

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田子坊や新天地などは当時からあったが、より洗練されて独自の発展を遂げていた。香港よりもより近代的な発展を遂げて、街の規模も大きいのでこれからさらに発展していくだろう。

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そして、今回すでに同時通訳の仕事をしてもらい、クライアント様から高評価を得た上海在住の日本語通訳の楊さんにもお会いした。

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楊さんの話で最も印象的だったのは、中国は国が主体となってAI(人工知能)などの大型プロジェクトを民間の企業と一緒になって行なっていて、その発展が目覚ましいということだ。

日本では国が行うプロジェクトはことごとくショボく、ハコモノ行政などと揶揄されて、一向に効果を挙げていないと対照的ではある。

forbesjapan.com

顔認識でチェックインできるホテルなどもすでに実在し、さらに人物特定をするためにも応用されるなど、ジョージ・オーウェルが「1984」で描いた世界のような監視社会になるのかもしれない。

 

ただ、それでも上海の街にいて強く感じたのは、これからは中国を中心として世界が回っていくという紛れもない事実だ。

 

11月は韓国のソウル、香港、それに上海を回ったが、その中でも最も可能性を強く感じたのは上海だ。今更ながらと思うが、チャイナパワーはおそるべしと思ったし、日本で言われているように中国バブルが崩壊することなどないだろう。

 

そもそも中国の経済の発展はバブルではなく、ただ驚異的な成長を遂げただけであり、「眠れる獅子」が起きただけのことだろう。

 

これから中国とアメリカは本格的な覇権争いをしていくだろうが、国とテンセントやアリババのような巨大民間企業が一緒になってテクノロジーに投資する中国には勝てないだろうとは思う。

 

ますます発展し、面白くなっていく中国を今後も定点観測していこうと思っている。

 

 



SWBS海外ビジネス総合展2017への出展のご報告

8月2日に開催された独立行政法人中小機構が主催したSWBS海外ビジネス総合展2017に出展してきた。

SWBS海外ビジネス総合展2017 | SWBS

参加人数は700名と1日の集客数としてはかなりの数だったので、弊社が出したブースも大盛況だった。

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案件としては通訳よりも翻訳の問い合わせが多かったが、なかには「現地の通訳が見つからずに困っている!」という方々もいたので、このサービスを立ち上げてよかったと思っている。

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やはりやるからには人に役立つサービスが一番だと思うし、ほかにないサービスだからこそ、やりがいも生まれる。

前職でも多くの展示会に出展したが、それを含めても今回が一番手応えがあった。今後も積極的に展示会出展を行い、弊社の「海外在住の日本語通訳と日系企業のマッチングサイト:ワンズワードコネクト」を広げていきたい。

 

 

ワンズワードコネクト近況

海外在住の日本語通訳と日系企業のマッチングサイト・ワンズワードコネクト」をリリースしてから、1年が経過した。

 

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当然リリースした直後は、登録している通訳はゼロという状況だったが、今では世界中から150名を超える登録がある。登録者が100名を超えた昨年の年末から企業へ営業メールをして、無事大手旅行代理店と契約した。

ほかにも複数の案件を色々といただいているが、まだまだ本格的な事業とは言えない。

今のところ、宣伝広告手段は直接企業にメールを送るかイベントに出展するかしていないので、当然の結果だろう。

 

SWBS海外ビジネス総合展2017 | SWBS

 

次回は独立行政法人中小企業基盤整備機構(中国語じゃないよ)が主催する8月2日の上記イベントに出展する。

前回も出展したが、意外と反応もよく、また出展料も無料なので、素晴らしく費用対効果が高いと言える。

今後はグーグルやFACEBOOKへの出稿も検討するが、いまのところ直接営業がもっとも効果的だと思っている。

 

マーケティングというと、どうしてもリスティング広告などを思い浮かべがちだが、きちんとLTV(ライフタイムバリュー:1人の顧客が取引期間を通じていくら使うか)を考えると、有効な商品は結構限られると思う。(例えば化粧品など原価率が極端に低い商品など)

 

それに昨年の11月にヨーロッパ各国に行って直接日本語通訳の方々にお会いして話を聞いたが、既存の通訳エージェンシーに多くの不満を抱える方が多かった。

また実際に海外在住の通訳を複数回、直接手配をしたが、きちんと通訳に資料を渡し、アフターケアまでするところもそれほど多くないので、クライアント様からは高い評価をいただいている。

 

だから、ワンズワードコネクトの存在意義はあると確信している。

 

8月のイベントの反応を見て、今後もっと通訳を増やし、さらに広告宣伝に関しても見直していきたいと思っている。

考えてみれば、1年前までは登録通訳者ゼロで、「どうやって海外在住の通訳を集めるか?」を悶々としながら1人で考えていたので、それほど悪くはない成果だと言える。

ただこのままのペースだとにっちもさっちもいかないので、どこかでブレイクスルーを果たさないといけないと決意を秘めながら、今後の1年を有意義に使いたい。

では、関係者の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

 

株式会社ワンズワード

代表取締役 松岡祐紀

 

 

 

 

 

 

音楽の都ウィーンでお会いした4ヶ国語堪能な平岡真里さんについて

オーストリアの首都はウィーンは、中世の面影がまだ残り、観光客を魅了する。音楽の都としてシューベルトが生まれる以前よりも栄えており、未だに人々を虜にしている。ウィーンを始めとしたヨーロッパの都市の魅力は、音楽が常に身近に感じられることかもしれない。

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平岡真理さんはオーストリア人の母と日本人の父親を持つハーフだ。ギタリストだったお父さんがウィーンに来て、フルート奏者だったお母さんと出会い結婚したという正真正銘の音楽一家だ。

ご自身は音楽よりヒップホップダンスにはまり、10代の頃からずっと続けているとのことだ。幼少時代はずっとドイツ語で育ち、お父さんは全く日本語を話さなかったらしいので、だからこそ自分のルーツに興味を持ってウィーン大学の日本語科に入学し、さらに日本の早稲田大学にも1年勉強して日本語を習得した勉強家だ。(ある意味、普通の日本人にもよほど日本語に対しての造詣が深いと言えるだろう)

日本語の他にもフランス語と英語も通訳レベルにあり、4ヶ国語に精通している才媛だ。(さらにご覧のとおり超美人でもある・・・・天は二物も三物も与えるということだろうか)

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ウィーンでお会いした当日は、一緒にランチを食べて、そのあと付近を散歩した。こじんまりとした街だし、さらに公園も多いウィーンは散歩にするのに適した街だと言えるだろう。

平岡さんにとって通訳の魅力は「人との出会い」であり、さらに「新しいことを学べる機会」「ビジネスを繋げて手助けができる」とのことだ。

今回、ワンズワードコネクトに登録している通訳の方々とお会いして思ったのは、翻訳を生業をしている人たちと通訳を生業をしている人たちの根本的な違いだ。

やはり「通訳がしたい!」と思ってる人たちはとても外交的な人が多く、一緒にいて楽しい。翻訳をメインにしている人たちももちろん楽しい人も多いが、どこか内向的に見える。

平岡さんはとても外交的だったし、今までインタビューをしてきた人たち全員にそれは共通している。得体の知れないウェブサイトの運営者からメールで連絡があっただけなのに、わざわざ貴重な時間を割いて会ってくれるような殊勝な人たちなのだから、外交的で気のいい人たちに決まっているわけだけど・・・・

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 平岡さんには半日もお付き合いいただき、とても楽しい時間を過ごした。その通訳という仕事に対する情熱と他人に対しての好奇心に自分も大いに刺激を受けてウィーンを後にした。

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(まあ、完全に浮かれています・・・・)

東欧の片隅で出会ったワールドワイドな日本人通訳者:オンドレイカ ユウコさんについて

スロバキアのブラスティラバで、オンドレイカ ユウコさんと会った。現在は、チェコの首都プラハの郊外にお住まいとのことだったが、わざわざブラスティラバまでお越しいただいた。

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 まずはオンドレイカさんの経歴を紹介したいと思う。

 

アメリカのフロリダでスキューバダイビング(半年)にはまる→

ケイマン諸島に3ヶ月ほど滞在し、でさらにスキューバダイビングを極める→

中国(福建省)8ヶ月ほど住む→

食品関係のバイヤーとして香港に4年住む

シベリア鉄道に乗って撮った写真が評価され写真の道に進む→

上海でフリーのフォトグラファーとして4年滞在→

イギリス人のパートナーとバース滞在(滞在抗日運動が契機となる上海を離れる)→

また上海で写真の仕事をする→

日本に一時帰国(英語の通訳として勤務)→

現在はプラハ郊外でチェコ語の通訳として勤務する。(7年目)

 

オンドレイカさんは中国語、英語、チェコ語に堪能で現在はお子様を育てながら週3日ほど車関係の会社で通訳として勤務している。これほど多彩で波乱万丈の人生を歩んでいる人をほかに知らない。

失礼な話、人生なんとかなるものだなと思う。

特に気負いもなく、そのときそのときやりたいことをやって、今現在はプラハ郊外にいるが、お子さんが大きくなればまた旅を再開したいとのことだ。

オンドレイカさんは僕がはまっているタンゴにも興味があるらしく、ひとしきりタンゴ話でも盛り上がった。これほど数奇な人生を歩んできた日本人女性と東欧の小さな街の駅にあるカフェで、タンゴの話題で盛り上げるとは人生何が起こるか分からない。

通訳は人が好きではないと務まらない仕事だ。特に人と接する必要もない翻訳家とは人種が違う。こうしてヨーロッパに来て実際に通訳の人々と会わなければ、その明確な違いに気づけなかったかもしれない。だから、やはり行動することは正しく、実際に見て感じることが重要なのだろう。

お互いブラスティラバには全く用がなく、僕は数時間オンドレイカさんと話して、そのままウィーン行きの列車に乗った。オンドレイカさんもそのあとチェコのプラハへと旅立って行った。

ほんの数時間の邂逅だったが、色々と考えさせられた。女性ファッション誌がよく女性たちよ、アクティブに生きよう!」なんてことを煽っているが、オンドレイカさんほどそれを実践している日本人女性はなかなかいないだろう。

人生は一度きりだし、子育てのためや結婚のために旅をすることを諦める必要もなく、やりたいことやしたいことがあればただ何も考えずに実践すればいいと思う。きっと人生で最大の問題は、その「やりたいことがない」という状態なのだろう。

人生は思っている以上に短い。

これからもやりたいことがあればどんどんと自分なりに追求し、実践していこうと思っている。オンドレイカさんとまた会うことがあれば、きっとそれは東欧の小さな街ではなく今全く想像もしない違う大陸の違う太陽のもとかもしれない。

そういう旅を今後もしていきたい。

 

 

 

 

ハンガリーの首都ブタペスト在住の日本人通訳:阿部さんとドナウ川で語り合う

東欧はどこか日本から遠い。

文化的にも地理的にも遠いし、心理的にも距離感がある。だが、ハンガリー人はそんな東欧において、なぜか気質が日本人と似ていると評判だ。

あまり嬉しくない事実だが、ハンガリーも日本も共に高い自殺率で世界的に知られている。そして、物事に対して両者ともに悲観的ではある。

そんなハンガリーの首都ブタペストに移り住んで6年になるのがブタペスト在住の日本人通訳の阿部さんだ。

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ご夫婦でこの地に来て、すっかりに気に入ってしまったとのことだ。たしかに、街は美しく、治安もいい。ランチも安いところなら数百円で済ますことができるし、料理もけっこう美味しい。日本のようにせかせかすることも当然なく、ドナウ川を見ながらコーヒーでもゆったり飲んでいれば、それだけで幸せな気持ちになる。

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阿部さんいわく、ハンガリー帝国の名残りと共産党の名残り、それに民主主義という異なるポリシーがうまい具合にミックスしているから、ハンガリーはとてもユニークな国に感じるとのことだ。

ルーマニアにいた時も感じたが、やはりヨーロッパはどこの国も「歴史の重み」を感じる。街全体から、そしてそこに住む人々からもそれは感じ取れるが、その重みで人々の思考も多少縛られている気もする。

ハンガリールーマニアは歴史的にとても仲が悪く、第一次大戦後、戦争にも発展したこともある。これほど狭い地域に言語体系も民族の由来も異なる民族が多く住んでいれば、争いに発展するのは致し方ないのかもしれない。

そんな東欧の特異の歴史を阿部さん夫婦と語り合いながら、街を案内してもらった。阿部さんたちはこのハンガリーの生活が長くなりつつあるので、ほかの国に住むことも検討しているそうだ。(阿部さん夫婦はハンガリーの前はブルガリアに住んだ経験がある、生粋の東欧通だ)

ブタペストには温泉もあり、物価も安く、とても住みやすい街のように感じた。近年では外貨獲得のために3000万円以上の国債を購入した外国人には永住権を発行している。だから、中国人が大挙して押し寄せているそうだ。それにハンガリーはイギリスのEU離脱によりかなり意欲的な未来を想定している

英国のEU離脱で在留ハンガリー人の帰国に期待-外国企業の投資拡大も- | 世界のビジネスニュース(通商弘報) - ジェトロ

ハンガリーが英国のEU離脱を好機にできるポイントもある。

(1)ハンガリーが英国および英国立地企業のEU拠点となる可能性

(2)EU機関が英国からハンガリーへ移転する可能性

(3)英国に暮らす英語に堪能で優秀な人材である10万~15万人のハンガリー人(学生除く)が帰国する可能性。

ハンガリー、なかなか野心的じゃないか!」とは思うが、悲観的だと言われているハンガリー人のことだから、このようなポジティブな未来を想像している人たちはどれほどいるのか多少不安ではある。 

ただ一つ言えることはこれからますます日本からの観光客は増えるだろうし、日本と東欧の繋がりももっと深まっていくだろう。EU圏進出の足がかりにするにはとてもいい国だし、ハンガリー政府も外資の投資を歓迎しているので、これからとても楽しみな国のひとつだ。

 

ルーマニアの日本語通訳:ルイーザさん

ルーマニアと聞いて、何を思い浮かべるだろうか? ドラキュラ?金髪美女?

あるいはサッカーに詳しい人であるならば、東欧のマラドーナと呼ばれたハジなどを思い浮かべるかもしれない。

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多くの日本人にとって、ルーマニアは遠い国であり、縁もゆかりもない国だ。ルーマニアが独自の通貨を持っており、ルーマニアの首都ブカレストはかって「小さなパリ」と呼ばれていたことなど、ほとんどの日本人が知らないだろう。

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かっては農業で栄えていたが、現在は工業化に成功しており、経済も1989年に打倒されたチャウシェスク独裁政権の頃に比べれば飛躍的に発展したと言える。

外務省のデータによると、2015年の経済成長率は3.7%、一人当たりGDPは8,906米ドルあり、ほかの東欧諸国と比べると高い水準にあると言える。

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ルイーザさんはそんなルーマニアで育った日本語通訳および翻訳家だ。ただ残念ながら、日本におけるルーマニア語のニーズはそれほど高いとは言えないので、今は主に英語の翻訳家として活躍している。

ルーマニアの首都ブカレストから車で2時間半のコンスタンツァに生まれ、2002年より6年間日本に住んだ経験がある。またいずれは日本に住みたいと願っているほど、日本が大好きなルイーザさんだ。 帰国後の2009年より会社を設立し、現在は60名ほど生徒を抱える校長さんでもある。

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実際にお会いしてずっと日本語で話したが、まったく違和感がないほど流暢な日本語を操るので、話していてルイーザさんが外国人であるということを忘れてしまうぐらいだ。

ルーマニアハンガリーブルガリアに比べて観光資源が多いと言えず、知名度も大きく劣る。 だが、首都ブカレストは思った以上に整備され、さすがはかって「小さなパリ」と呼ばれていたことがあるほど美しい街だった。 個人的に話してみて印象的だったのは、ルイーザさんが日本語を学んだきっかけに、イギリス人作家ジェームズ・クラベルの「将軍」をあげたときのことだ。共産党時代に隠れて読んでいたらしく、見つかったら大変なことになったかもしれない。

 

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そして、いつ終わることもしれない共産党一党独裁体制のなか、遠い東洋の島国のことが書かれた小説を読む気持ちは、きっと日本人の僕たちには理解できないだろう。 当然、今の日本は「将軍」の時代である江戸時代の面影などなく、サムライも着物を着た日本人もほとんど見かけない。

現在の首都ブカレストにいても、東京に比べると本当に田舎だと思うし、人口密度の低さがむしろ心地いいくらいだ。 現在ルーマニアは東欧のなかではポーランドに次いで日本語熱が高く、ブカレスト大学には日本語学科があり、国内では1500人以上の人たちが熱心に日本語を学んでいると言われている。

日本からこんな遠く離れた地でも日本の文化は語り継がれていて、しっかりとその文化を学びこれほどまでに流暢に日本語を操る通訳の方がいることにとても興奮した。